マンション室内の段差の正体とは? 解消できる??
こんにちは。スプリングJOURNALです。
ふと気がつくと、セミの声が聞こえるようになってますね。
夏ですね〜。
さて、今日はマンションリノベで気になる「段差」についてです。
「長年住んできたマンションの段差につまずくようになってきて危ない」
「中古マンションのリノベーションを検討しているけど、いくつか段差があって気になる」
というように、マンションの室内にある“段差”が気になるという人もいますよね。
特に築年数40年、50年以上といった古いマンションの場合、玄関や水回りのほか、廊下と部屋の間などに段差があることが少なくありません。
ここでは、この“段差”についてお話をしていきます。
▼目次
部屋に「段差」があるのはどうして?
最近はバリアフリーを前提とした、フラットな設計の住まいが増えていますよね。
バリアフリー化はケガや転倒の防止にもなりますし、高齢者や子どもはもちろん、病気をしたときにも生活のしやすさを感じることができます。
最新のマンションでもフルフラット設計が一般的となっている中、築年数が経った古いマンションだと段差のある部屋は珍しくありません。
「どうしてこんなところに段差があるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
施工事例:色彩とコントラスト
この原因は多くの場合、水回りの配管。
キッチンや洗面所、トイレなどの水回り設備には、給水・給湯・配水管が必要となるため、床を一段高くしてそれらを通すための空間を確保しています。
そのため、洗面所やトイレが一段高くなっていたり、リビングとキッチンの間に段差ができたりするというわけです。
リノベーションする際に注意したいのが、もともとある段差だけでなく、水回り設備を大きく移動させたいというときに配管の移動や増設によって段差が生じる場合があるということ。
その他の段差の理由としては、リビングの床暖房を後から設置した場合や、洋室のフローリングと和室の畳の厚さ違いから生じる場合などがあります。
施工事例:理想のワンルーム
「段差」を解消することはできるの?
バリアフリーを希望するのであれば、室内の段差を解消できるのかは気になるところですよね。
水回りの配管が原因となっている場合、建物の構造躯体だけを残して大幅につくり変える「スケルトンリノベーション」を行うことで、改めて配管計画をして、床に段差ができないように再配管するという方法があります。
もしくは、「置床工法」で部屋全体の床を少し高くする方法も。
「置床工法」とは、カーペットやフローリングを床面のコンクリート(コンクリートスラブ)に直貼りするのではなく、支持脚と呼ばれる部材を等間隔で設置して、その上に床の下地を敷いてフローリングを貼っていく工法です。
断熱や防音効果が期待できるというメリットがありますが、床全体が少し高くなるため天井が低くなる、費用がかさむというデメリットもあります。
施工事例:廊下のない3LDK
こちらは、もともと段差のほとんどないマンション。一体感のあるフラットな室内空間が特徴です。
まとめ
今回は、室内の“段差”がどうしてできるのか、段差を解消することはできるのか、についてお話をしました。
年配の方や小さな子どもがいる家庭は、特に気になるところですよね。
また今はよくても10年後、20年後を考えると、バリアフリーにしておきたいと考える人も多いのではないでしょうか。
ご紹介したような方法で段差を解消できるケースもあるので、まずはプロに相談してみましょう!
どうしても段差の解消が難しいという場合は、段差を活かすという手もあります。
例えば、キッチンの配管の関係でリビングダイニングとキッチンの間に段差ができてしまう場合、設計次第では段差が空間を緩やかに仕切るアクセントになってくれることも。
段差を解消するとしても、活かすとしても、自分たちが安心して快適に暮らしていくための最適な方法を見つけたいですね。
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