間取りを決めるために必要な「ゾーニング」とは?
こんにちは。スプリングJOURNALです。
生活しやすい動線、快適な住まいにしたいというのは誰もが持つ理想。
そのために必要な『ゾーニング』という言葉を聞いたことはありますか?
リノベーションを考えるときに、お部屋のレイアウトをおおまかに考えておくゾーニング。
用途の近い部屋をひとまとめにして間取りの配置を大まか決めておくことで間取りやレイアウトがしやすくなります。
今回は、そんなリノベーションに必要な知識「ゾーニング」のポイントについて解説していきます。
目次
・ゾーニングとは?
・ゾーニングには4種類がある
・ゾーンを決めるときに大切にしたいポイント
・まとめ
ゾーニングとは?
まずは、「ゾーニング」という言葉の定義にお話ししていきます。
ゾーニング(zoning)とは、都市計画や建築プランなど、いくつかの区画(zone)に空間を用途別に分けて配置することを言います。
リノベーションにおいてのゾーニングは、間取りを決める前に、部屋の使い道に応じて大まかにゾーンを決めること。
「玄関がここにあるから、水回りはこの辺りに」「キッチンとリビングはこの辺りに」といった感じにエリアを指定していくのです。
ゾーニングには4種類がある
ゾーニングで失敗しない為に生活に必要な部屋とスペースをピックアップしてその後に各々の機能を考えて4つのゾーンに分けることができます。
パブリックゾーン
リビングやダイニングなど。
家族全員や来客があったときに使用する公共的な空間スペースのこと。
最近ではダイニングとリビングが一体化したオープンキッチンも増えてきていますが、この場合はキッチンもパブリックゾーンとして考えられます。
プライベートゾーン
各々のお部屋、書斎など。
家族が個人で使用する頻度が高いスペース。
寝室や子供部屋、書斎などが挙げられ、家の中でも静かで落ち着ける場所に配置するとよいとされています。
子供部屋に関しては、目の届きやすい場所に配置したいという方が多いかもしれません。しかしお子様が成長した時のことも考えてプライバシーが尊重できるよう配慮することも必要になってきます。
サービスゾーン
キッチン、バスルーム、トイレ、洗面所など。
生活する上で必要な空間スペース。
機能や動線を考えて便利な場所に配置することをオススメします。
出来る限り1か所にまとめておくと、生活動線だけでなく水回りの配管も短くできるため、リノベーションのコストを抑える効果もあります。
移動ゾーン
玄関、廊下、階段など。
家族や来客などが移動の際につかうスペース。
これらが4つのゾーニングになります。
効率的な生活動線の間取りを考えるなら、これら3つのゾーンがお互いに干渉しないように配置するのが理想と言われています。
ゾーンを決めるときに大切にしておきたいポイント
家族の動線を意識して
ひとりで生活する上では問題ないのですが、家族との一緒に暮らすことを考えると家族の動線を意識することは非常に重要です。
自分の思うような効率や利便性を重視するあまりプライベートゾーンを疎かにしてしまい個々のプライベート空間が作れず不満が残るケースも…。
家族と話し合いをしてどうするのかを納得したプランニングにしたいものですね。
また高齢になることを視野に入れると階段や段差などなく寝室やトイレを利用できるゾーニングを考えておきましょう。
動線は、時間帯によっても変化するため、その変化を考慮したゾーニング計画を心がけましょう。
日当たりや風通し
住まいづくりには、日当たりや風通しは必要不可欠。
日当たりや風通しは隣接する家、マンションとの間隔であったりと立地によって異なってくる場合もあります。
理想としては人が集まりやすいリビングは特に日当たりを良くしたいと考えることでしょう。
また快適な風通しを考えた時、日当たりと同じくらい大切に考えたいポイントです。
風通しを考えないと「湿気が溜まる」「空気の流れが悪い」「洗濯物の乾きが悪い」などデメリットに直面します。
玄関や廊下、各部屋の配置を考えた時、入ってくる外気が外に流れるための通り道も考慮したゾーニングを意識しましょう。
サービスゾーンはまとめて
水回りが集中するサービスゾーンは給排水の配管を必要とします。
そのため、仮にトイレとバスルームを離れて配置しようと計画すると、それだけ配管の距離が長くなり、工事コストが余計にかかってしまいます。
漏水のリスクも当然高まります。
マンションのゾーニングでは配管の位置を原則変えられないなど制約もあります。サービスゾーンなどの水回りは出来る限り1か所にまとめたゾーニングをしていきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
理想のお家を作り上げるためには、ゾーニングは欠かせない工程のひとつです。
日当たりや風通しを考えリビング、ダイニングの位置を決めておくとダイニングに繋がるキッチンの場所も決まるため、スムーズに進めることができます。
プロにすべてお任せするというのも1つですが、自分たちでざっくり生活の動線を理解した上でどのような間取りが適切なのかを考えておくとよりよい家づくりができるのではないでしょうか?
もしゾーニングをしていく上で困ったことがありましたら、スプリノベまでご相談ください。
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