リノベーションしやすい部屋とは?
こんにちは。スプリングJOURNALです。
さて今回はリノベーションしやすいお部屋とは何かについてお話していきます。
リノベーションするなら、「部屋を繋げて広いリビングにしたい!」「デザインにこだわった部屋にしたい!」など雰囲気や間取りをガラリと変えたいところですが、
実際に打合せをしてみたら、やりたい間取りにならなかった、間取りがほとんど変えられない、ということもあるのです。
せっかくリノベーションしたいのにいろいろ制限があると悲しいですよね…。
そうならないためにも物件のことをよく知って、満足いく様なお部屋を作っていきましょう!
目次
・リノベーションしやすいのか?見極めるポイント
・その他間取り変更の注意点
・フルリノベーションするなら躯体を見せるデザインに
・まとめ
リノベーションしやすいのか?見極めるポイント
1ラーメン構造で建てられているのか?
ラーメン構造とは、柱と梁でできている構造のことを指します。
内壁は壊せるので間取りが簡単に変更することができます。
現在のほとんどのマンションがこの構造になっています。
ちなみに何でラーメン構造と呼ばれるのか?
その語源はドイツ語の「Rahmen(額縁)」からきているそうですよ。
この写真を見てもらうとわかるように上部に大きな梁が通っていますね。
確かめ方としては、内壁をノックすることです。
この時乾いた音で中に空洞が感じられ、壁の厚さが6.5㎝ならほとんど壊れる壁になっています。
2 壁式構造
ラーメン構造と対照的なものとして壁式構造というものがあります。
これは壁自体が躯体(くたい)となって構造の役割をしているため壁を壊すことはできません。
確かめ方として同じく壁をノックしてみてペチペチと中が詰まっている音がしていると壁式構造の壁ということになります。
また図面で確認したときに壁の厚さが15㎝ほどと厚い場合は、壁式構造の可能性が高いです。
構造について詳しく知りたい方は竣工(しゅんこう)図面に載っています。
この図面は管理人さんにお願いをすれば見せてくれる場合が多いようです。
3 PSの位置が希望の間取りの邪魔にならない?
PSとはパイプシャフトと呼ばれるものです。
このPSは上の階から下の階までつながっている配管スペースのことで、販売図面や竣工図面にも記載がされています。
特に水回りに近いPSは位置をずらすと床の高さを変えなければいけないケースが多く思ったようなお部屋にならないのが現状です。
原則としてトイレのPSは動かせないものとしておいて下さい。
その他間取り変更の注意点
上記で紹介した内容のほかにも気を付けないといけない場所があります。
例えばお風呂やトイレキッチンなどの水回りの床の下に排水管が通っています。
そのため大きく移動しようとすると水を流すための勾配を付けないといけないので移動する距離が長いほど床の高さを上げないといけません。
床の高さが上がってしまうと天井が低く感じてしまったり、その分の工事費もかかってしまいます。
あなたのお家もトイレに段差がありませんか?実はこの為の段差なんです。
フルリノベーションするなら躯体を見せるデザインに
以前スプリングJOURNALで「コンクリート打ちっぱなしでおしゃれな空間に!」でご紹介したようにフルリノベーションするなら躯体を見せるデザインにすることも可能です。
2000年代に建てられた比較的新しいマンションだと、コンクリート、躯体の部分がつるつるしすぎて思っている以上に味が出ないこともしばしば。
味出ている方がいいという方は40年前くらいの物件の方がいい感じに仕上がると思います。
いわゆるヴィンテージマンションと呼ばれるもので、リノベーションすることで、築年数の古い物件でも自分らしく暮らせてリーズナブルという点で注目されている訳ですが、このようにあえて古い部分を取り入れるという趣向は、リノベーションの特徴そのものといえるでしょう。
天井の部分状態を知りたい方はお風呂場の点検口を開けると躯体が見えるので気になる方はお試しください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
リノベーションは現時点であるものを使用するため、もちろん新築に比べればたくさんの制約があります。
その規制を少しでも避けられるように物件を買う前から本日お話したことを参考にしていただければと思います。